プロジェクト「マイクロビーム生物研究」では、高崎量子応用研究所が保有する先進的量子ビーム施設を活用して、重イオンマイクロビーム細胞局部照射技術を用いた放射線照射効果の研究などを行っています。

研究のねらい 

量子ビームを用いた細胞局部照射効果研究と計算科学を駆使したシステムズ放射線生物学研究を通じて、量子ビーム・バイオサイエンス&テクノロジーを実践し、先進的量子ビームの利用技術の高度化を行うとともに、量子ビームテクノロジーの普及と応用領域の拡大を目指した研究開発を進める。放射線利用の普及によって社会に貢献するため、食品照射の実用化に役立つ研究開発を進める。

研究内容

1. 細胞への重イオン照射効果とバイスタンダー効果の解析

国内唯一であり世界最高エネルギーの重イオンマイクロビーム細胞局部照射技術を用いて、ヒト正常細胞やがん細胞、免疫細胞などにおける重イオン誘発バイスタンダー効果の機構を分子レベルで解明する研究を進めています。

重イオンマイクロビーム細胞局部照射技術の手順

2. モデル生物・線虫の運動機能に対する放射線影響の解析

ヒトと共通の運動機能や高次神経機能を有しながら、その構造がシンプルで、かつ神経網構造やゲノム情報が公開されている線虫(C. elegans)というモデル生物を用いて、放射線が生体の運動や行動に及ぼす影響を解明する研究を進めています。

3. ESRを用いた照射誘導有機ラジカルの研究と食品照射に関する情報提供

食品照射に関する研究成果などの文献情報を収集し、データベースとして公開するとともに、食品照射に関する誤解を解き、その有用性や安全性に関する科学的な認識を市民と共有するためのリスクコミュニケーション活動を行っています。また、ESRを用いた照射誘導有機ラジカルの研究を進めています。

連絡先

〒370-1292 群馬県高崎市綿貫町1233

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

量子ビーム科学研究部門 高崎量子応用研究所

放射線生物応用研究部

プロジェクト「マイクロビーム細胞照射研究」

リーダー 舟山 知夫

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